|
|
・ |
異なる目的:研究者は,知識と学問的な評価を得
ることを目的としている。ポリシーメーカーは情報提供や,決定が正当化されることを目的としている。したがって,アカデミックにみても有用な成果が得られなければ,ヘルステクノロジー評価を行う研究者を集めることは困難となる。 |
|
|
・ |
疑問の違いとリサーチエビデンスの利用方法:ポリシーメーカーは比較的に特定の疑問をもち,そして主に活動の影響(implicaton)について関心をもつ一方,研究者は,エビデンスが何であるかに関心をもっている。研究エビデンスは,それだけで十分となることはまれである。ポリシーは,価値,情報,政策方針によって変動する不確実な状況下での判断を必要とする。研究者は,研究そのものに従事しており,データから何かを外挿することには積極的ではなく,確実性,エビデンスについてより厳密である。 |
|
|
・ |
異なるタイムフレーム:英国のポリシーメーカーは,非常に短いタイムフレームで仕事を行うようになってきているが,研究者はもっと長いタイムフレームで仕事をすることを好む。研究者はテクノロジー評価を行うのに望まれている時間的なペース,それによって起こる誤りの可能性,低水準のエビデンスにもとづく決定の質などについて懸念を有している。またこれらに関連する問題として,NICEの代表であるNHS Health Technology Assessment Programから委託された大量の評価作業を正確に,かつ迅速に行うこと,およびNICEへ提出する各症例データを企業のために作成するにあたって必要な研究能力の不足があげられる。 |
|
|
・ |
公開性(publicity) vs 機密性(confidentiality):研究者は新しいアイデアをお互いに共有することを好むが,ポリシーにおいて研究は機密であり,容易に公表されてはならない。NICEでは,検討を行う者が企業の科学者と直接連絡を取ることを制限しており,これは研究の質を低下させる要因となりうる。 |
|
|