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脳・心・腎血管疾患クリニカル・トライアル
Annual Overview 2015
ISBN:978-4-89775-335-5
定価1,760円(本体1,600円+税10%)
【編集】 J-CLEAR (臨床研究適正評価教育機構)
A4判 ソフトカバー 80頁
2015年4月発行
エビデンスのアップデートはお済みですか?
2014年に発表された臨床試験について,各領域の専門家が中立・公平に評価・解説しました。
本書は,臨床研究を適正に評価するために必要な啓発・教育活動を行う臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR,理事長・桑島巌氏)が,血管疾患(脳卒中,糖尿病,脂質異常症,心筋梗塞,心不全,腎不全,末梢血管疾患など)に関わる昨年一年間の主要論文を選出・紹介し,なかでも特に重要な論文について,詳細に解説を付した書籍です。
忙しくてなかなか論文を読めなかった方も,これ一冊で,2014年のエビデンス情報を手軽にアップデートすることができます。
また,相反する試験結果について,どのように理解すればよいのか考える際に,年齢や性別,合併症,併用薬などの違い,脱落率の違い,デバイスの改良による成績好転,試験の限界など,専門家が指摘するポイントはとても参考になります。あの試験はポジティブだった,ネガティブだったという結果だけではなく,それぞれの試験の特徴を知ることで,いっそう理解を深めることができます。
エビデンスに基づくTotal Vascular Careを目指して,現時点での最良の選択肢は何か。脳・心・腎血管系疾患治療の最新水準を一望できるOverview,2015年版です。
主な内容
- 序
- ●Topic
- 臨床研究の規制,法制度に関する海外の状況と日本の現状および今後のあり方
- ●2014年概説
- ●2014年J‐CLEAR選出重要トライアル18
- 糖尿病
- ・初発の心血管疾患を予測する指標としてHbA1cの有用性は高くない…
- ・糖尿病患者におけるスタチン投与はHbA1c値を上げる?
- ・インクレチン関連薬と膵炎発症の関連はみられず
- 高血圧
- ・高血圧治療は個々の危険因子合併を考慮した“トータルバスキュラーマネージメント”が重要
- 脂質異常症
- ・スタチン治療はやはり糖尿病を増やすのか? そのメカニズムは?
- ・PCSK9阻害薬は新たなコレステロール治療薬となりうるのか?
- 不整脈
- ・原因不明の脳梗塞患者に潜む心房細動
- 冠動脈疾患 (PCI)
- ・DES後のDAPT継続期間は短期間をベースに,高リスクの患者では症例ごとのオーダーメイド医療か
- 冠動脈疾患 (危険因子,薬物治療,観察研究,その他)
- ・心筋梗塞発症後に食物繊維摂取を増やすことが全死亡・心血管死を減らすことを示唆
- 冠動脈疾患 (CABG)
- ・DESは生命予後改善効果を持つ!? 従来の説に一石
- ・安定冠動脈疾患に対するCABGは積極的薬物治療下でも強力な二次予防効果を有す
- 血栓/ 凝固 PEGASUS-TIMI 54試験
- ・第Ⅱ相試験であるが,血液凝固XI因子阻害に対する初めての介入で示された結果は重要
- ・比較的安定した症例でもステント血栓症リスクは残る
- 脳血管疾患
- ・「心筋梗塞治療」を追いかける「虚血性脳卒中治療」
- 心臓外科
- ・TAVIは外科手術より死亡リスクが低い可能性がある?
- 末梢動脈疾患
- ・破裂性腹部大動脈瘤に対する開腹手術 vs 血管内修復術
- 腎疾患
- ・臨床研究における腎予後のエンドポイントはeGFRで検討する必要がある
- 心不全
- ・慢性心不全治療のパラダイムシフト:ACE阻害薬はもはや標準薬ではない!
- ・ベストマッチの合成薬とベストな試験デザインがもたらした心不全治療のパラダイムシフト
- EBM
- ・臨床試験データの公開が必要な時代に!
- 糖尿病
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