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医療現場のデータベース活用

 

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医療現場のデータベース活用

─ファイルメーカーを用いた医療データベース構築・活用術─

ISBN:978-4-89775-290-7
定価2,750円(本体2,500円+税10%)

【編集】
若宮 俊司(川崎医科大学眼科学)/吉田 茂(名古屋大学医学部附属病院)
【執筆(執筆順)】
柚木 靖弘(川崎医科大学心臓血管外科)/古賀 龍彦(原土井病院)/原 祐一(原土井病院)/中尾 偕主(中尾医院)/名西 史夫(山口赤十字病院)/若宮 俊司(川崎医科大学眼科学)/山内 一信(藤田保健衛生大学医療科学部医療経営情報学科)/吉田 茂(名古屋大学医学部附属病院)/村上 公一(津山慈風会津山中央病院)/太田原 顕(山陰労災病院)/松波 和寿(松波総合病院副院長産婦人科)/中村 徹(加古川東市民病院(旧:神鋼加古川病院)放射線科)/岡垣 篤彦(国立病院機構大阪医療センター)/山本 康仁(都立広尾病院小児科)/平松 晋介(製鉄記念広畑病院産婦人科)/渡辺 浩(国立長寿医療研究センター病院 臨床研究推進部)/佛坂 俊輔(佐賀県立病院好生館)/山口 秀人(佐賀記念病院)/横田 欽一(慶友会吉田病院健康相談センター)

並製B5変型,242ページ
2011年6月発行

「データベース化」が医療を向上させる!!

医療現場には,電子カルテが導入され,多くの貴重な資料がデジタル化されています。また,情報技術の発達により,膨大な量のデータを,個人で利用することが可能になりました。しかし,デジタル化された膨大なデータを医療者が活用する際には,多くの障壁がありますが,情報,知識,知恵はデータベース化されることでその活用度が増します。

本書はFileMaker Proを用い,エンド・ユーザ・コンピューティングでデータベースを構築している,医療者集団J-SUMMITSの有志の手による書です。本書には,現場で活躍している医療者が,自分たちの必要に応じて培ってきた,データベース構築のノウハウが紹介されています。

目次

  • 推薦の言葉
  • 序文
  • 【1章】 医療現場のファイルメーカー
    • 医師のまわりのデータの管理
      • 1.はじめに/2.Eメール・データベース/3.学会データベース/4.備忘録データベース/5.臨床データファイリングデータベース/6.最後に
    • FileMaker Proを用いた糖尿病診療に特化したサブシステムの運用
      • 1.はじめに/2.電子化に至ったきっかけ/3.リレーショナルデータベース化による外来の入力省力化,チーム医療への拡張/4.糖尿病治療マニュアル「SDM」における相当ステージ記載とのリレーション/5.電子カルテCubeとの並行運用/6.クリニックでの非糖尿病患者も含めた拡張/7.紹介状への検査データの自動転記/8.ネットワーク利用と新たな母艦ネットワーク,携帯端末
    • 汎用データベースソフトを利用した図書・DVD管理システム
      • 1.はじめに/2.方 法/3.管理用のファイル/4.効 果/5.おわりに
    • 施設全体利用のためのFileMakerポータル
      • 1.FileMaker導入の経緯/2.FileMakerと基幹システムとの連携 ─起動時連携─/3.名大の森(FileMakerポータル)概要説明 /4.FileMakerと基幹システムとの連携 ─バックグラウンド連携─/5.FileMakerと基幹システムとの連携 ─電子カルテへの書き込み─/6.まとめ
    • 医療現場のFileMaker(施設全体利用)
      • 1.はじめに/2.FileMakerデータベース作成までのワークフロー/3.FileMakerの運用/4.FileMaker作成・運用時の工夫
    • 「紙」と「電子」の共存(施設全体利用)
      • 1.導入にあたって/2.サブシステム選定とエンド・ユーザ・コンピューティング(EUC)戦略の導入/3.パワーユーザーの誕生/4.電子カルテシステムとの情報伝達/5.当院FileMakerシステムのファイル構成/6.FileMaker Proシステムのメリットとデメリット/7.まとめ
    • 医療現場のFileMaker(施設全体利用)
      • 1.施設概略/2.医療情報システムの現状とFileMaker導入の経緯/3.FileMakerによるクリニカル・サポーティング・システム(CSS)の概要/4.がん化学療法管理システム/5.手術予約システム/6.DPCコーディングシステム
    • FileMaker Proを用いた診療情報システムの開発と病院システムとの連携
      • 1.序 文/2.システム構成/3.データベース構成/4.オーダリングシステム/5.放射線情報システム/6.考察
    • 大阪医療センターの病院情報システムFileMakerを用いた入出力および参照系
      • 1.病院情報システムの歴史と現状/2.後利用システム/3.ベンダーの開発手法の問題点/4.FileMakerをベンダー製電子カルテのインターフェース層に配置する/5.データ転送の仕組み/6.FileMaker参照系/7.開 発/8.ユーザーが作ったカルテのアドバンテージ/9.運用状況/10.おわりに
    • 基幹システムとの連携(病院規模)
      • 1.はじめに/2.連携方法の選択/3.リアルタイム接続について/4.送受信時期と粒度について/5.基幹システムとの連携の実際/6.基幹システムにFileMakerを直結してはいけない!/7.連携データの処理法の実際/8.静的なリスト作成/9.入退院オーダーから逐次入院台帳を作成する方法/10.連携した情報をなにに利用するのか
    • FileMakerで構築した,基幹システムとの同期システム
      • 1.どのようなツールで/2.どのような内容のものを/3.HISとどのように接続して/4.どのような利用で,どのような効果が得られているか/5.情報の流れ/6.利点と問題点はなにか
  • 【2章】 ファイルメーカーの特殊な使い方
    • ファイルメーカーの特殊な使い方
      • 1.はじめに/2.運用方法/3.ネットワーク上で運用する/4.セキュリティーのかけ方/5.URL参照を用いた種々のシステムの起動/6.病院情報システムの入出力インターフェースとして使う/7.おわりに
  • 【3章】 高度な利用法
    • 医療情報の高度活用,DataCubeによる医療安全のためのCDSS構築
      • 1.医療ICTの発達と医療情報の利用と活用/2.医療安全のためのCDSSの効用と限界/3.情報収集および処理/4.医療ワークフローへの適合性と開発手法/5.CDSSと医療者の相互関係と人間中心設計
    • FileMakerを使った標準化ストレージからのデータ抽出
      • 1.HISからのデータ出力の難しさ/82.SS-MIXとは/3.標準化ストレージとは/4.標準化ストレージの正体/5.なぜHL7なのか/6.FileMakerを利用した標準化ストレージからの情報抽出
  • 【4章】 医療で利用する際の注意
    • EUCとそのファイルの取り扱い
      • 1.EUCと職務著作/2.職務作成物/3.著作権とは/4.職務著作と職務発明/5.著作権を得るためには/6.ファイルの保管について
  • 【5章】 施設におけるファイルメーカーの利用推進
    • 施設におけるFileMakerの利用推進
      • 1.佐賀整肢学園の場合/2.佐賀記念病院の場合/3.佐賀県立病院好生館の場合/4.最後に
  • 【6章】 成果の共有化
    • 成果の共有化
      • 1.FileMakerとの出合い/2.医学・医療用ソフト開発の経緯/3.医療用テンプレートの公開準備/4.どこに公開するか/5.Vectorへのソフト/テンプレートの登録方法/6.医療用テンプレート公開の利点/7.医療用テンプレート公開の欠点
  • 【7章】 J-SUMMITSの紹介