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■治療学・バックナンバー■
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2009年 43巻 3号
個別化医療
実現に向けた基盤整備
■ 序説
個別化医療とは何か
萩原弘一
■総説
【基礎的観点から】
1) ヒトゲノムの多様性と臨床医学に対するインパクト
鎌谷直之
2)疾患感受性遺伝子とゲノムワイド関連解析
西田奈央ほか
3)生活習慣病の個別化医療へのアプローチ
前田士郎
4)ゲノム,トランスクリプトーム情報とがん治療
三木義男
5)薬物動態関連遺伝子変異と臨床薬理
山田哲裕ほか
【臨床的観点から】
1)心不全に対する個別化医療
長谷川 洋ほか
2)遺伝子多型,遺伝子変異と肺癌の個別化医療
近藤征史ほか
3)C型肝炎治療と遺伝子情報
酒井明人ほか
4)関節リウマチ寛解への個別化医療
天野宏一ほか
5)疼痛治療とオピオイド受容体多様性
長島 誠
6)精神疾患とゲノム多様性
布川綾子ほか
■ 座談会
個別化医療をいかに実現していくか
司会)萩原弘一 松原洋一 春日雅人 福嶋義光
■ 診断のピットフォール
ファブリー病−家族歴聴取で診断できる病気
大竹 明
■ 新しい治療
個別化医療の新しい展開
鎌谷直之
■ 症例
ゲフィチニブ長期奏効後耐性化し,EGFR遺伝子のT790M変異が検出されたものの,
エルロチニブで全身状態改善がみとめられた進行肺腺癌の1例
高野利実
遺伝性脊髄小脳変性症(SCA6)の発症前遺伝子診断
音部玲子ほか
術前の個別化医療により病理学的完全奏効が得られた乳癌の1例
山崎万梨子ほか
■ 治療の歴史
血液悪性疾患における遺伝子変異とその治療
小川誠司
■ DI室Q&A
腎機能障害時の薬物投与量
木村利美