発行・運営:ライフサイエンス出版
近年,肥満に対する外科治療(bariatric surgery)が米国で盛んに実施され,わが国においても2014年4月から,高度肥満の症例に対する袖状胃切除術(sleeve gastrectomy)が保険収載された。難治性肥満症例に対する有用性が期待される一方,適応症例の選別や術前・術後の管理体制などに慎重を要する必要性が指摘されている。
本稿では,肥満外科治療の有効性を1)体重減少効果,2)糖尿病改善効果,3)長期成績(有効性と安全性),4)日本人に対する効果(期待)について専門家に検証いただくとともに,実施上の注意点(マイナス面が危惧される場合など)についても触れていただく。
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