高尿酸血症は高血圧の発症リスクと相関することが示されている。また,RCT にて11 ~17 歳の高血圧を有する小児に対するアロプリノール投与は,コントロールに比して有意に血圧を低下させたことが報告されている(Feig DI, et al. JAMA. 2008; 300: 924-32.)。さらに,高尿酸血症が慢性腎臓病(CKD)のリスクであることも報告されている。メタ解析では,高尿酸血症と心血管リスクの相関が示されているものの(Kim SY, et al. Arthritis Care Res (Hoboken). 2010;62: 170-80.),尿酸値の変動と心血管イベント発症は関連しないとの報告もある(Savarese G, et al. Nutr Metab Cardiovasc Dis. 2013; 23: 707-14.)。高尿酸血症が高血圧やCKD のリスクなら,心血管病のリスクでもあることが予想され,尿酸値低下が心血管イベントを抑制するはずであるが,現時点ではそのような結果は得られていない。実地臨床における尿酸値への治療介入をどのように考え,また,現時点で臨床家はどのような方向性の治療を目指すべきだろうか。
企画:猪阪善隆
回答:久留一郎
VOICE:Zohreh Soltani
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