榊原カンファレンス 今回の症例:狭心症 緊急カテーテル検査からベアメタルステント留置に至るまで

狭心症は循環器疾患のなかで非常に頻度の高い病気です。治療アプローチとしては生活習慣の改善,薬物治療,血行再建術などがあります。臨床試験などをもとに治療ガイドラインもまとめられていて,一見,治療選択がクリアに行えるように思えますが,実際にはそんなに単純ではありません。病院により選択される治療戦略が異なり,A病院に行けば薬物治療,B病院では経皮的冠動脈形成術(PCI),C病院なら手術をうける確率が高くなったりします。

今回は狭心症の治療方針,治療選択について,1症例をもとに議論したいと思います。心臓の表面を走行する冠動脈が一時的に異常に痙攣するように収縮し血管が狭窄することが原因になっているものを,冠攣縮性狭心症といいます。この冠攣縮性狭心症発作は夜間から早朝4時~6時の時間帯をピークとして発症し,日本人に多いといわれています。治療は,Ca拮抗薬といわれる血管拡張薬の内服が中心で,PCIなどはあまり行われません。このようなことを背景に,今日は内科レジデント矢川先生から症例を呈示していただき,検討したいと思います。

座長:浅野竜太(前・榊原記念病院循環器内科部長,現・あさの循環器内科クリニック院長)
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CORE JOURNAL no.3 2013 春夏号
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no.3 2013 春夏号

2013年6月刊行

A4変形判
2色
全104ページ
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ISBN: 978-4-89775-316-4

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