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i)効率性(Efficiency) |
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25億ドル分の医薬品支出の管理をするために,1996-1997年にPBSが運営のために要した費用は1,010万ドルである。 |
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リスト作成に要した時間は効率性の主たる指標である。増加する申請とスタッフの減少にもかかわらず,所要時間は1991年から減少している。 |
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経済分析の必要性の導入後,主たる申請のうちでリストへの収載が認証された割合は減少した。 |
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ii)管理面の効果(Administrative Effectiveness) |
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製薬会社に,臨床試験と経済分析のデータを要請する,申請書類の評価のエビデンスにもとづくアプローチという革新的方法を用いることにより,リスト作成時の管理の効果は大いに向上した。 |
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医薬品業界のためのガイドラインは健全な基盤をもつ。それは健全な意志決定を促進するための,十分なエビデンスを業界が提供するための適切な基礎を提供している。 |
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諮問委員会を含み,保健省におけるプロセスは,効果的に運営されている。 |
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薬の選択のプロセスは厳格であり,そこでは高レベルの臨床経験と判断基準が用いられている。 |
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iii)説明責任(Accountability) |
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保健省はその運営について議会に報告する際,政府のガイドラインにしたがっているが,ANAOは,報告のプロセスは,薬の選択の理由が理解しやすくなるように改善されることを提案し,それにより利害関係者にとってPBSのリスト作成と薬の選択プロセスについて,より納得できる予測をすることができると考えている。 |
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報告書は,申請された情報の質に相当のバラツキがあるとし,医薬品業界がガイドラインにしたがって改善すべき余地が多いとしている。監査の期間中インタビューされた業界の代表者らの多くは,すべての決定とデータは「実は商業的」(commercial in confidence)情報と考えているので,ガイドラインの複雑さとプロセスの透明性も含め,リスト作成のプロセスについて留保を示したものの,エビデンスにもとづいたアプローチと経済分析は受け入れた。