糖尿病の脳・心血管イベント一次予防としての抗血小板薬の有用性は?

2型糖尿病においては,心血管リスクが増大していることが明らかとなっており,血糖コントロールの困難さなどもあり,血圧・脂質のコントロール目標は非糖尿病患者と比して厳格に設定されている。低用量アスピリン等の抗血小板療法は,二次予防においての有効性は確立されているが,一次予防については,大規模臨床試験のメタ解析をみても心血管イベントの有意な抑制効果が認められていない。わが国で行われたJ-PAD試験においても心血管死はアスピリン投与群で有意な減少があるものの,動脈硬化性疾患の有意な抑制は認められなかった。これらの結果をどのように解釈すべきなのか。たとえば,出血リスクの増加などを勘案すると一次予防に対して糖尿病患者といえども抗血小板療法はまったく行うべきでないのか,あるいはあるサブグループについては意味があり得るのか,またほかの抗血小板薬であれば違った効果が得られた可能性があるのか。さらにもし,抗血小板療法を行うべきサブグループがあるとすれば,その判定に際し臨床的には何をマーカーとすべきなのだろうか。

企画:植木浩二郎
回答:副島弘文,小川久雄
Voice:柏木厚典
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CORE JOURNAL no.2 2012 秋冬号
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2012年12月刊行

A4変形判
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全96ページ
定価:(本体3,200円+税)

ISBN: 978-4-89775-310-2 C3047

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