心不全に伴う貧血を治療すべきか?

心不全患者に対する薬物治療の大規模臨床試験の成果により,標準的な治療戦略についてはほぼ確立されてきた。一方,わが国においてもいくつかの登録研究が行われ,医療現場の心不全診療の問題点も浮き彫りになってきた。その一つが貧血である。

貧血は心不全患者の多くにみられ,その成因も一様ではない。過去に行われた臨床研究の成果では,貧血の存在は生命予後不良と関連することは繰り返し確認されている。また,貧血は慢性腎臓病と密に関連し,両者が混在することも多い。

心不全患者における貧血の改善策として,鉄剤の投与と赤血球造血刺激因子製剤(エリスロポエチン製剤)の投与が試みられている。今までにいくつかの小規模な臨床試験が行われているが,一貫性のある報告はなく,不要な貧血の改善は血栓症惹起の一因となるとの報告もある。また,従来使われてきた標準的心不全治療薬が貧血に及ぼす影響についても見直すことが必要になってきた。心不全患者における貧血をどう治療すべきだろうか。

(企画:吉川 勉)
■このテーマのPDFを購入する(本体1,000円+税)
メディカルオンライン Pier Online
■掲載号(電子ブック)を購入する(本体3,200円+税)
Dear Medic

回答:内藤由朗,増山 理  兵庫医科大学内科学循環器内
Voice:Clyde W. Yancy
Voice:Mariell L. Jessup

fig
冊子購入(本体3,200円+税)
お近くの書店のほか,下記のインターネット書店でも購入いただけます。
CORE JOURNAL no.1 2012 May
年2回(春期,秋期)発行
no.1 2012 May

2012年5月刊行

A4変形判
2色
全88ページ
定価:(本体3,200円+税)

ISBN: 978-4-89775-302-7 C3047

目次


テーマ単位の購入(PDF)
1単位につき(本体1,000円+税)
電子ブックの購入(本体3,200円+税)