発行・運営:ライフサイエンス出版
冠動脈疾患患者において,不安定狭心症を含む急性冠症候群(ACS)に対する血行再建治療は予後改善に有効であることが知られている。しかし,症状の安定している冠動脈疾患患者においては血行再建術,とくに経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は症状を軽減するものの,予後を改善するかどうかについては明らかではない。なぜならば,冠動脈疾患の予後を規定するACSは,必ずしも高度狭窄病変から発症するのではなく,狭窄率が軽度,あるいは中等度病変から発症するため,高度狭窄病変を減少させても予後の改善はないとも考えられるからである。
理論的には冠動脈バイパス術(CABG)を必要とするような重症冠動脈疾患を除いた安定型冠動脈疾患患者では,PCIは予後改善に大きくは寄与しないものと思われるが,この問いに対して専門家はどう答えるのだろうか。
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回答:西垣和彦 岐阜大学大学院循環呼吸病態学・第二内科