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骨粗鬆症治療の歴史をつくった薬

 

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骨粗鬆症治療の歴史をつくった薬

―国産骨粗鬆症治療薬の創薬・育薬物語

ISBN:978-4-89775-295-2
定価(本体1,800円+税)

【編・著】 折茂 肇(骨粗鬆症財団理事長)
【 著 】 山内広世(元旭化成ファーマ株式会社学術部長)
     水野初彦(元帝人株式会社開発部長・学術部長)
     飯沼典雄(エーザイ株式会社信頼性保証本部)

A5判,144ページ
2011年10月発行

「カルシトニン」、「活性型ビタミンD3」、「ビタミンK2」の開発エピソード満載。
図表も多数収録し、読んでいるうちに、薬剤の特徴と創薬・育薬の裏表が理解できる!

日本から生まれた骨粗鬆症治療薬「カルシトニン」、「活性型ビタミンD3」、「ビタミンK2」の歴史は、わが国における骨粗鬆症研究と臨床の歴史そのものといっても過言ではありません。

本書はこれら3剤の創薬・育薬の現場が伝える開発譚であり、そして骨粗鬆症治療の歴史を支えた人々の信念と情熱の記録です。

主な内容

  • 序 文
  • 【序 章】 わが国における骨粗鬆症治療薬の歴史……折茂 肇
    • 1 骨粗鬆症治療薬開発の歴史/2 骨粗鬆症治療薬の評価方法/3 骨粗鬆症治療薬開発のガイドライン/4 骨粗鬆症治療薬開発をめぐる諸問題
  • 【第1章】 ウナギから骨粗鬆症の薬―カルシトニン……山内 広世
    • はじめに
    • 1 カルシトニンの発見
      • ●血中カルシウムを低下させるホルモン―カルシトニン ●詳細な検討から新規物質発見
    • 2 新規カルシトニン
      • ●ロマンあふれる研究にチャレンジ ●工学部出身か農学部出身か ●東京ドームいっぱいの水に1gの粉末 ●血まみれの日々 ●次から次へとトラブルが ●ウナギ300万尾、ラット6万匹で得た7.6mg ●ウナギカルシトニンはサケカルシトニンと同じ?
    • 3 ウナギカルシトニンの誘導体―エルカトニン
      • ●安定性の高いカルシトニン誘導体を
    • 4 医薬品としての承認申請
      • ●高カルシウム血症と骨ページェット病に対する効果を確認 ●1匹のラットの乳汁はどのくらい? ●骨粗鬆症に対する効能の取得
    • 5 様々な質問
      • ●抗体ができるのでは? ●血中濃度が短いので効かないのでは? ●海外ではもっと投与量が多い? ●なぜ痛みに効くのか? ●エスケープ現象が起きて効かなくなるのでは?
    • おわりに―薬は汗と涙とロマンでつくられる
  • 【第2章】 ライバルとの競争そして協力の成果―活性型ビタミンD3……水野 初彦
    • はじめに
    • 1 ビタミンDとは
      • ●くる病研究から始まった ●活性型ビタミンDとは
    • 2 創薬の時代
      • ●新しい分野へ大転身 ●二者択一で大激論 ●透析患者の骨疾患治療薬としての開発 ●競争から共同活動へ ●骨粗鬆症治療薬への適応拡大 ●微小な骨量変化を簡便にとらえる―MD法 ●ライバルとの共同作業で認可獲得
    • 3 育薬の努力
      • ●新しい骨量測定法による証明 ●骨折抑制効果の証明―疾患定義の変遷への対応 ●国際的認知獲得作戦 ●全シンポジストを訪問 ●世界中のオピニオンリーダーを訪問 ●帝人、中外2社で合宿 ●6日間の強行軍 ●コンセンサス会議で逆転勝利
    • 4 さらなる育薬へ
      • ●錠剤の開発 ●転倒予防効果―ビタミンD作用の多様性 ●併用効果の検討―実地医療をEBMから支える ●長期収載品 ●スイッチOTC化
    • 5 ビタミンD誘導体の発展
      • ●新しいビタミンDの作用の発見から10年かけて実用化 ●骨形成促進型骨粗鬆症治療薬の研究
    • おわりに
  • 【第3章】 日本企業だからできた長期開発―50年の研究継続が生み、育てた薬 ビタミンK2……飯沼 典雄
    • はじめに
    • 1 開発第Ⅰ期時代(1960~72年)
      • ●ビタミンKとは(ビタミンK1とビタミンK2)●創業者の夢 ●「骨代謝研究会」を作る ●開発が中断されてもなお ●エピソード1「ビタミンD開発競争へ参入?―日光の瓶詰」
    • 2 中断時期(1973~80年)
      • ●長年探し求めていた恋人がみつかった―γ-カルボキシグルタミン酸(Gla)とオステオカルシンの発見 ●探り臨床試験の開始 ●多くの助けを借りて―捲土重来のために
    • 3 開発第Ⅱ期時代―前半(1980年~90年)
      • ●二重盲検試験の実施 ●エピソード2「ネズミの餌は高級和牛なみ?―異例の長期研究」 ●大論争を生む! ●ソフトカプセルの開発―飲みやすさを目指す ●5群比較の後期臨床第Ⅱ相試験
    • 4 開発第Ⅱ期時代―後半(1991~95年)
      • ●第Ⅲ相試験 ●申請作業―暮れと年初めに臨床第Ⅲ相試験の論文を書く ●困難は続く?―絶対に諦めない ●調査会(照会事項)対応 ●時間との戦い―「骨粗鬆症ガイドライン」骨折評価の答申迫る ●ソリブジン事件とPTP包装
    • 5 海外展開
      • ●特許のない悲しさ ●日本でのビタミンK2試験結果に世界が注目 ●海外講師との出会い ●Delmas先生、救世主となる ●世界中のビタミンK研究者集まる ●ビタミンKの疫学調査と市販後臨床試験
    • 6 育薬とは
      • ●薬は成長する ●オーダーメイド医療の先駆者―ucOCの開発 ●受容体の発見へ―ビタミンからホルモンへ ●骨基質タンパク質の役割―OCの骨での重要性は
    • 7 夢は続く
      • ●胎児から高齢者まで ●後期臨床第Ⅱ相試験が残したもの―尿中Gla排泄量●伝統があるとしたら―クリニシャン
    • 最後に