アトピー性皮膚炎 ―悩める患者と医師のための処方箋―
アトピー性皮膚炎
■ 著 ■
嶋 康晃(医療ライター)
■学術監修■
川島 眞(東京女子医科大学皮膚科教授)
ISBN 4-89775-167-5 C3047/ISBN 978-4-89775-167-2
A5判 180ページ
2002年4月発行
定価 (本体1,700円+税)

 アトピー。ギリシャ語の「APOTOS−〈奇妙な〉〈不思議な〉〈とらえどころのない〉といった意味」を語源とする。1970年代までアトピー性皮膚炎は皮膚科医にとって割と初歩的な疾患であった。ところが80年代に微妙な変化が起こり始め,90年代になると,ステロイド外用剤をめぐる誤解がメディアを中心に喧伝されるようになり,アトピー性皮膚炎はいつしか現代の奇病であるかのようなイメージを付加されて,「難病化」していった。患者と医師との信頼関係には歪みが起こり,診療現場ではアトピー性皮膚炎の治療に混乱が生じ、皮膚科医たちは自らの治療に自信を失ってしまっているとの声も聞かれる。 ステロイドは本当に「悪魔の薬」なのだろうか,患者たちはなぜアトピービジネスに傾倒していったのか、 現在のアトピー性皮膚炎治療のスタンダードは何か,新しい治療薬への期待はどうか。そしてアトピー性皮膚炎は本当に「難病」なのか。 医療ライターが患者や現場の医師の声を拾い上げながら,この混乱への解決策をひも解いていく。

 本書は,アトピー治療として何を信じたらいいか悩んでいる患者と,患者との信頼関係構築を願う医師にぜひ読んでいただきたい「処方箋」である。

<関連TV放送>

アトピーラビリンス−いま変わりつつあるアトピー治療
■企画:ライフサイエンス出版(株)
■製作:MRO北陸放送(株)
2002年度 第43回科学技術映像祭 医学部門最優秀作品/文部科学大臣賞受賞作品