Therapeutic research online

学会速報をはじめ最新の治療エビデンスをタイムリーに紹介します。

JPT On-line

月刊「薬理と治療」誌掲載の論文紹介をはじめ,薬物治療や臨床試験に関する情報を提供するページです。

Jpop-VOICE
がんと向き合うアンケート
統合失調症と向き合うアンケート

映像作品

■映像作品■

2003年度作品

第44回科学技術映像祭 医学部門最優秀作品/文部科学大臣賞受賞

南日本放送開局50周年記念番組
TVドキュメント 45分
企画・制作:ライフサイエンス出版/日本科学映像協会

「大いなる航海 軍医高木兼寛の280日」
写真 ?南日本放送,2003
あらすじ

 明治16年。南太平洋を航海中の帝国海軍軍艦“龍驤”に大量の脚気患者が発生し、25名に上る死者を出した事件は、海軍省医務局長の高木兼寛に大きな衝撃を与えた。高木は海軍兵員の食事の実態を詳しく調査し、脚気の原因が白米を中心とする水兵食にあるとの自信を深めた。
 当時、陸軍も続出する脚気患者の対策には苦慮していたが、原因を細菌とする考えが支配的で、高木が主張する海軍の食事原因説とは真正面から対立していた。
 疾病原因を明らかにするため、高木は大規模な試験の実施を決意した。練習艦“筑波”に龍驤と同数の兵士を乗せ、同じ航路を、同じ日数かけて航海させるのである。異なるのは主食を麦飯(あるいはパン)に代え、副食摂取を徹底させる点である。
数々の難題を押し切り、明治天皇から特別御下賜金6万円を受けた高木の実験航海は、明治17年の2月に開始された。
 春、夏が過ぎたが、筑波からは何の連絡もなかった。秋色の深い10月のある日、ハワイに入港した筑波から短い電信文が届いた。
 「ビャウシャ、イチニンモナシ。アンシンアレ」
 280日に及ぶ実験航海を通じて、高木の栄養説の正当性が証明された瞬間だった。
 以後、海軍は兵食を麦飯に切り替え、脚気患者の駆逐に成功した。一方、陸軍では、軍医総監森林太郎(鴎外)らが高木説を否定し続けたため、白米支給が続けられ、日清・日露戦争での脚気による犠牲者数は、戦死者総数を上回る悲惨な結果となった。


 この番組は、幕末から明治維新に生きた、ひとりの医師がいかにしてこの壮大な実験航海を実現させたか、 その苦悩に満ちた280日間を、ドキュメンタリータッチで描いている。
 南極大陸の西岸には、世界的なビタミン学者の名をとった地名と共にタカキ岬とよばれる場所がある。 高木が命を賭けて実施した世界初の臨床試験の成果は、医学史上に燦然と刻まれているのである。

キャスト・スタッフ
主  演:
榎木孝明(高木兼寛)

原  作:
吉村 昭

構  成:
熊谷 勲

監  修:
東京慈恵会医科大学学長 栗原 敏

指  導:
東京慈恵会医科大学教授 景山 茂
松田 誠/松方峰雄/河添行直/野添良隆/荒木通子/斎藤省三/有馬 桂
東京慈恵会医科大学医学情報センター史料室/防衛庁/ 憲政記念館/靖国偕行文庫/国立極地研究所

協  力:
外務省外交資料館/海上幕僚監部広報室/防衛研究所図書館/財団法人三笠保存会/内藤記念くすり博物館/ GAS MUSEUMがす資料館/横須賀市浦賀文化センター/鹿児島県歴史資料センター黎明館/文京区立鴎外記念本郷図書館/社団法人北里研究所/鹿児島大学医学部/東京大学医学部/学校法人明治学院/理化学研究所/日本映画新社/朝日新聞社
Royal Netherlands Academy of Arts and Sciences/
National Institute of Hygiene, Warsaw, Poland

後  援:
東京慈恵会医科大学 東京慈恵会医科大学同窓会

制作統括:
定村武士/武原信正

企画・制作:
ライフサイエンス出版株式会社

協  賛:
住友製薬株式会社

2002年作品へ
2003年度作品2へ